東大卒プロゲーマーときど、EVO殿堂入りを果たす
2025年1月15日、日本を代表する格闘ゲームプレイヤーであり、プロeスポーツチーム「REJECT」に所属するときど選手が、世界最大級の格闘ゲーム大会「EVO(Evolution Championship Series:エボリューションチャンピオンシップシリーズ)」の殿堂入り(EVO Hall of Fame)を果たした。
これは、日本人選手としては梅原大吾選手(ウメハラ)に次ぐ快挙であり、ときど選手のキャリアと格闘ゲームシーンへの貢献が正式に評価された形だ。
EVOは、世界中からトッププレイヤーが集結する大会であり、格闘ゲームシーンの最高峰とされている。
ときど選手はこれまで「ストリートファイター」シリーズを中心に数多くのタイトルを獲得しており2017年のEVOでは『ストリートファイターV』部門で優勝、以降も複数の国際大会で名を馳せている。
その功績だけでなく、彼が格闘ゲーム文化を広め、若手プレイヤーを育成する活動に注力してきた点も、今回の殿堂入りを後押ししたと考えられる。
日本eスポーツアワード2024での受賞
さらに2025年1月15日、東京で開催された「日本eスポーツアワード2024」において、ときど選手は年間最優秀eスポーツプレイヤー賞を受賞。
この賞は、日本国内でその年に最も優れた成績を収めたプレイヤーに贈られるものであり、ときど選手の受賞は、格闘ゲームが再び注目を集めるきっかけともなった。
昨年は「Battle Arena Melbourne 14(バトルアリーナメルボルン)」にて優勝、さらに北米で開催された大会「Capcom Pro Tour Finals(カプコンプロツアーファイナルズ)」でも同じく準優勝という素晴らしい成績を残した。
今年40歳を迎えるときど選手だが、世界を股にかけて戦うその姿勢および若手ゲーマーへの影響を評価され満場一致での受賞となった。
ときど選手は受賞に際し先輩プレーヤーたちに敬意を表した後、「今度は僕がeスポーツ界を引っ張って、皆さんにあの時の思いを伝えていきます。」とコメントした。
REJECTチームとしても同時に複数賞受賞の栄誉
ときど選手が所属するプロチーム「REJECT(リジェクト)」も、同アワードで「年間最優秀eスポーツチーム賞」をはじめ、計6部門での受賞を果たした。
REJECTはこれまでFPSやモバイルゲームを主軸に展開してきたが、近年では格闘ゲームやスポーツゲームにも力を入れている。
特に若手プレイヤーの育成に注力し、eスポーツ界全体の発展を目指している姿勢が高く評価された。
昨年は企業経営者としての新たな挑戦を始めつつも個人およびチームでタイトルを取得するなど引き続き最前線ではしりつづけるときど選手。
今年もeスポーツ界の中心として、目が離せない。