アジアのeスポーツイベント運営企業であるHero Esports(ヒーローeスポーツ: 旧VSPO)は、新たに開催されるアジアン・チャンピオンズ・リーグ(ACL)におけるカウンターストライク 2(CS2)の大会方式を発表した。
同大会は複数のタイトルで構成される新たなeスポーツトーナメントとなる。
大会方式の詳細
Hero Esportsの発表によると、本大会は4つのステージに分かれており、オープン予選(Open Qualifiers)からスタートするという。
同大会は、中国国内すべてのチームが参加でき、勝ち進むことで主要大会への出場権を獲得できる初の試みとなる。
さらに、大会の全ステージが中国各地の会場で開催される予定だ。
「ルーキー」ステージ(Rookie Stage)
- 開催期間:2025年2月15日~3月23日
- 試合形式:BO1(1本先取)およびBO3(3本勝負)のシングルエリミネーション
同ステージでは、各地域の上位8チームが選出され、それぞれ4,000ドル(約60万円)を獲得する。
さらに、この8チームはダブルエリミネーション方式のトーナメントで対戦し、次のステージである「ルーキー・アドバンスド(Rookie Advanced)」への進出をかけて競う。
「ルーキー・アドバンスド」ステージ
- 出場チーム:ルーキーステージからの4チーム + 招待チーム4チーム
- 試合形式:BO3のダブルエリミネーション
同ステージの上位4チームは、4月中旬に行われる「クローズド予選(Closed Qualifiers)」に進出し、アジアのValve Regional Standings(VRS)ランキングで5位から16位のチームと対戦することとなる。
「クローズド予選」
- 出場チーム:ルーキー・アドバンストを勝ち抜いた4チーム + VRSランキング5~16位のチーム
同ステージで勝ち上がった4チームが、プレーオフ(Playoffs)に進出して、アジアVRSランキングの上位4チームと対戦する。
プレーオフ & グランドファイナル
- 試合形式:BO3のダブルエリミネーション
- ファイナリスト2チームがグランドファイナル進出
- グランドファイナル開催日:2025年5月16日(中国・上海)
- 賞金総額:30万ドル(約4,500万円)、優勝賞金:10万ドル(約1,500万円)
ACLとは?
アジアン・チャンピオンズ・リーグ(ACL)は、Hero Esports傘下のアジア・チャンピオンズ・リーグ財団が運営するeスポーツトーナメントだ。
ACLでは、6か月間のシーズンを通じて最大10種類のゲームタイトルが競技として実施される。
同リーグは最近、賞金総額1,500万人民元(約2億8,000万円)を確保していることを発表した。
アジア最大級のeスポーツ大会のひとつとして注目を集めている。
Hero Esportsとは?
Hero Esports(旧VSPO)は、2016年に設立され、上海に本社を置くアジア最大級のeスポーツトーナメント運営企業だ。
2023年にはサウジアラビア政府系投資会社Savvy Games Groupから2億6,500万ドル(約400億円)の投資を受け、eスポーツ業界での影響力を急速に拡大している。
ACLは、アジア地域のeスポーツ競技シーンをさらに発展させる重要な大会になると期待されている。
今後もCS2をはじめとする各タイトルの展望から目が離せない。