「Dota 2」の開発・運営を手がけるValveは、世界最大級の賞金額を誇るeスポーツ大会「The International 2025」を、ドイツ・ハンブルクで開催すると発表した。
大会は2025年9月11日から14日まで、収容人数16,000人の「バークレイズ・アリーナ」で実施される。
ドイツでの開催は2011年以来
The Internationalがドイツで開催されるのは、2011年の第1回大会以来14年ぶりとなる。
初開催となった2011年の大会は、ケルンで開催されたGamescom内で実施された。
その後、大会は世界各地を巡り、シアトル、バンクーバー、ブカレスト、上海、シンガポール、そして直近ではコペンハーゲンで開催されてきた。
出場チームの選出方法
Valveは今回の発表で、出場チームの16枠は「直接招待」「オープン予選」「地域予選」の組み合わせになると説明した。
ただし、具体的な招待枠や予選の詳細については、まだ明らかにされていない。
また、チケット販売やイベントスケジュールに関する情報についても、「続報を待ってほしい」とのことだ。
Dota 2最大級のeスポーツイベント

Dota 2は世界最大級のeスポーツタイトルのひとつであり、The Internationalはその頂点に位置する大会である。
The International 2024の決勝戦、Team Liquid 対 Gaimin Gladiatorsの試合では、ピーク視聴者数として143万人を記録した。
また、Valveは2024年大会から、ゲーム内広告やスポンサー表示を撤廃する決定を下しており、プレイヤーや視聴者にとって「より集中できる環境」を提供する方針を打ち出している。
The International 2025に向けた戦いが始まる
昨年の決勝戦を戦ったTeam LiquidとGaimin Gladiatorsは、The International 2025までの間に複数の大会で対戦する予定となっている。
2チームは、2025年2月3日から9日まで開催される「BLAST Slam II」にも出場する。
また、2025年はDota 2の競技シーンがさらに活発化する年になると見られており、ESL FACEIT Groupが運営する「ESL Pro Tour」をはじめ、ValveのMOBAタイトルはEsports World Cupに再登場する予定だ。
さらに、PGLは3シーズンにわたる「Wallachia」シリーズと大規模LAN大会を開催することを発表している。
Valveの公式コメント
Valveは公式発表の中で、次のようにコメントしている。
「星々が再び揃い、壮大な戦いの舞台が整いつつある。そして今回は、その戦いがすべての始まりの地、ドイツへと戻ってくる。
かつてThe Internationalの歴史は、この国で静かに幕を開け、多くの人々が会場で観戦した。」
「そして14年の時を経て、The Internationalは再びドイツへ。今回の舞台はハンブルクのバークレイズ・アリーナ(2025年9月11日〜14日)。
そして今回は、前回より少しだけ多くの観客が集まることを願っている。」
The International 2025が14年ぶりにドイツで開催されることは、Dota 2の競技シーンにとって大きな意味を持つ。今後発表されるチーム選考の詳細や、大会のさらなる情報にすでに大きな注目が集まっている。