eスポーツトーナメントプラットフォームのStart.ggは、Microsoftからの分離を発表。
再び独立企業としての道を歩むことを明らかにした。
Start.ggは、2015年の設立以来、格闘ゲームコミュニティ(FGC)を中心に広く利用されてきたトーナメントプラットフォームである。
かつては「Smash.gg」として知られていたが、2022年に現在の名称へと変更。
FGCを支えるプラットフォーム
特に「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズの大会を開催するプラットフォームとして高い人気を誇る。
格ゲーのほかにも、「ロケットリーグ」や「ポケモンユナイト」といったコミュニティ向けのイベントも活発に開催されている。

2020年には、Microsoftが非公開の金額で同社を買収したことが発表された。
しかし、今回の発表によると、今後は「Smash.gg」時代のオリジナルチームが経営を主導する形で運営されるとのこと。
Start.ggの共同創設者であるクリス・オーグル(Chris Ogle)氏は、公式発表の中で以下のようにコメントしている。
「今後、Start.ggはSmash.gg時代のオリジナルメンバーである共同創設者、コミュニティ主導の大会運営者、そしてプラットフォーム改善に情熱を持つエンジニアによって運営されることになります。」
Microsoftからの独立後も、運営は継続
Microsoftからの独立後も、Start.ggはセルフサービス型のeスポーツプラットフォームとして運営を継続する方針を示している。
ただし、「長期的な健全性と成長」を維持するための変更が加えられる予定だという。
その一環として、Start.ggを通じて有料登録を行う際に「登録手数料」が導入されることが発表されている。
オーグル氏は次のように述べている。
「2015年の設立以来、私たちは常にプレイヤーが愛するゲームを通じてeスポーツコミュニティを育成することを目標としてきました。この目標は今も変わりません。これからも皆さんと共に歩んでいけることを楽しみにしています。」
FGCを支えてきたコミュニティ主導のプラットフォーム
Start.ggは、eスポーツコミュニティやトーナメント運営者にとって重要な役割を果たしてきた。
特にFGCにおいては、イベントの開催や順位、スケジュールの管理、さらには「ロケットリーグ チャンピオンシップシリーズ(RLCS)」などの競技大会の追跡ツールとしても活用されている。
MicrosoftとStart.ggが決別した具体的な理由については、公式発表では触れられていない。
しかし、オーグル氏はMicrosoftとXboxに対し、「これまでの支援に感謝している」とコメントを残している。