【eスポーツ】LoL世界大会「Worlds 2025」が中国3都市で開幕へ

中富 大輔
【eスポーツ】LoL世界大会「Worlds 2025」が中国3都市で開幕へ

大会概要 

世界最高峰のeスポーツ大会の一つ、「League of Legends World Championship 2025」(Worlds 2025)が、中国の北京、上海、成都で開催されることが決定した。

Riot Games社が15日に発表したもので、今年10月から11月にかけて、世界各地から選抜された17チームが「サモナーズカップ」の栄冠を懸けて激突する。

転換期の大会に

今大会は、中国での開催としては2020年以来、3度目の記念すべき大会となる。

前回は新型コロナウイルスの影響で制限付きの開催を余儀なくされたが、今回は約8年ぶりに観客を全面的に受け入れての開催が実現する。
さらに、競技シーンの大規模な再編後、初の世界大会という意味でも注目を集めている。

地域統合で新たな戦い 

大会には従来の強豪リーグであるLCK(韓国)、LPL(中国)、LEC(ヨーロッパ)から各3チームが出場。
これに加え、今季から始動した南北アメリカ統合リーグ(LTA)とアジア大洋統合リーグ(LCP)からも代表チームが参戦する。

また、MSI(国際招待トーナメント)2025の成績に基づき2枠が追加され、過去最高レベルの激戦が予想される。

3都市を舞台に開催

開幕となる北京ではプレイインとスイスステージが行われ、舞台を上海に移して準々決勝・準決勝を実施。

決勝の舞台には、昨年のMSIで大きな成功を収めた成都が選ばれた。

特に注目を集めるのは、決勝会場の施設で、有力視されている「成都金融城演芸中心」は、最新の設備と1万人を超える収容能力を誇る大型の会場での開催となる見込みだ。

賞金と放送

大会の賞金総額は数百万ドル規模に上る見込みで、優勝チームには重さ約30キロの名物トロフィー「サモナーズカップ」が贈られる。

大会の模様は、TwitchやYouTubeを通じて全世界に生中継される。

新システムの導入により戦略も一新

今大会では「Fearless Draft」と呼ばれる新たなドラフトシステムが導入される。

これにより、チーム戦略やヒーロー選択の駆け引きがより深化すると期待されている。

また、この大会を皮切りに、2026年の北米、2027年の韓国と続く国際大会の開催も決定しており、League of Legendsの競技シーンは新たな時代への一歩を踏み出すことになる。

(なかとみ だいすけ) eスポーツ専門ライター。国内外の大会レポートやプロ選手インタビューを手掛け、業界動向を分析した記事で高い評価を得る。5年以上の執筆経験を活かし、読者にeスポーツの魅力を発信中。