レッドブル、F1本部でTrackmania大会を開催

中富 大輔

レッドブルは、イギリス・ミルトンキーンズにあるF1本部でTrackmania(トラックマニア)の大会を開催することを発表した。

2025年3月1日に開催される「Red Bull Faster」と名付けられた大会は、TrackmaniaのコンテンツクリエイターであるØyvind ‘Wirtual’ Iversenとのコラボレーションによって実施される。

予選と大会方式

Red Bull Fasterの予選は2025年1月24日より開始。TrackmaniaのClubサブスクリプションを利用できるすべてのプレイヤーが参加可能となる。

予選と大会方式

大会では、3つのマップでの合計タイムを競い、世界ランキングで上位100位に入ったプレイヤーが第2ステージの予選へ進出。ここでさらに選抜された8名がオフライン決勝戦(グランドファイナル)への出場権を獲得する。

YouTube登録者110万人以上、Twitchフォロワー52万8,000人を誇るWirtualが、自身のチャンネルで大会の模様を配信する予定だ。

公式パートナーとイベントの特徴

Wirtualとの協力に加え、レッドブルはAGON by AOC(台湾のモニターメーカーであるAOCが展開するゲーミングブランド)をRed Bull Fasterの公式モニターパートナーとして発表。

これにより、AGON by AOCがグランドファイナルの公式ゲーミングモニターを提供し、大会をサポートする。

なお、現時点では賞金や報酬の詳細は発表されていない。

レッドブルとTrackmania eスポーツ

今回の大会は、レッドブルがTrackmaniaのeスポーツシーンに初めて参入するイベントとなる。

同社は、これまでもLeague of Legends、VALORANT、Age of Empiresなど、さまざまなタイトルで独自の競技イベントを開催してきた。

レッドブルとTrackmania eスポーツ

一方、Trackmaniaのeスポーツシーンは近年も一定の存在感を維持しているものの、他のレーシングゲームほどの注目を集めるには至っていない。

同タイトルの最も注目される大会のひとつが、電動モータースポーツシリーズFormula Eとのコラボレーションによるもの。プレイヤーは、実在するロケーションをモチーフにした仮想サーキットで、賞金総額4,000ユーロ(約59万円)をかけて競う形式となっている。

この大会を通じて、レッドブルがTrackmaniaのeスポーツシーンにどのような影響を与えるのか注目が集まる。今後の大会の進展や、トッププレイヤーたちの熱戦に期待したい。

(なかとみ だいすけ) eスポーツ専門ライター。国内外の大会レポートやプロ選手インタビューを手掛け、業界動向を分析した記事で高い評価を得る。5年以上の執筆経験を活かし、読者にeスポーツの魅力を発信中。