デンマークを拠点とするeスポーツチーム「アストラリス(Astralis)」は、2025年5月に開催される『カウンターストライク2(CS2)』のメジャー大会「PGLアスタナ」に向けて、インゲームリーダー(IGL)であるキャスパー・“ケイディアン”・メラー(Casper “cadiaN” Møller)選手をベンチ入りとすることを発表した。
この決定は、アストラリスが『BLAST.tv オースティン・メジャー』の予選で敗退し、5大会連続でメジャー大会出場を逃した直後に下されたものである。
HooXi選手が代役として出場へ
ケイディアン選手の代役として、ラスムス・“フーシ”・ニールセン(Rasmus “HooXi” Nielsen)選手が、PGLアスタナのスタンドイン(代役選手)としてチームに加わる。フーシ選手は、2024年7月に「G2 Esports」からベンチ入りとなって以来、公式戦から離れていた。
アストラリスのCEOであるヤコブ・ハンセン(Jakob Hansen)氏は、自身のX(旧Twitter)アカウントにて、以下のようにコメントを発表した。
「キャスパーは、模範的なプロフェッショナルであることを証明しました。しかし、彼もチームも、我々が目標としていたレベルに到達することはできませんでした。今後の彼のさらなる活躍を願っています」
ケイディアン選手は2024年9月に「チーム・リキッド(Team Liquid)」を退団し、アストラリスに加入。過去には「ヒーロイック(Heroic)」時代に『IEMリオ・メジャー 2022』や『BLASTプレミア:スプリングファイナル2023』などの国際大会で優勝を経験している。
しかし、アストラリス加入後は成績が安定せず、『BLASTプレミア:ワールドファイナル』や『PGLクルジュ=ナポカ2025』を除けば、チームは目立った成果を残すことができなかった。
ケイディアン選手は自身のXアカウントにて、「興味深い時期だ。詳細は後ほど共有する」とコメントしており、今後の動向にも注目が集まっている。
アストラリスの新体制と今後の展望
代役として出場するフーシ選手は、G2 Esports在籍中に『IEMカトヴィツェ』や『IEMケルン2023』など、数々のビッグタイトルを獲得してきた経験豊富な選手である。彼のリーダーシップと実績が、チーム再建に貢献すると期待されている。
さらにアストラリスは、スポーツディレクターを務めていたキャスパー・ストラウベ(Kasper Straube)氏の退任も発表した。同氏は2023年からチームに携わっていた。
新体制で挑むアストラリスは、5月10日開幕予定の「PGLアスタナ・メジャー」で復活のきっかけを掴めるかが注目されている。