Epic Gamesは、バトルロイヤルゲーム『フォートナイト』にて、マーベル映画『Thunderbolts』とのコラボイベント「サンダーボルツカップ」の開催を発表した。
今回の取り組みでは、ゲーム内トーナメントの形式を取り入れ、プレイヤーのスコアに応じてマーベルキャラクターのスキンが無料で手に入る企画となっている。
イベントは「デュオ(2人チーム)」形式で行われ、世界中のプレイヤーが3時間のうち最大10試合をプレイし、順位や撃破数などの成績に基づいてポイントを獲得していく。上位入賞者には、限定仕様の「ホワイトウィドウ(ペン&インク)」スキンが報酬として配布される。
参加には、Epicアカウントのレベル50以上と2段階認証の有効化が必要であり、13歳以上などの年齢制限も設けられている。大会へのエントリーは、ゲーム内の「競技」タブから可能だ。
成績に応じてスキン報酬、後日販売も予定
サンダーボルツカップでは上位報酬に加えて、獲得ポイントに応じた報酬システムも導入されている。

たとえば8ポイントで「ウィンターソルジャー」の武器ラップ、40ポイントで「ホワイトウィドウ」のラップが手に入る仕組みだ。
スキンや装飾アイテムは、後日アイテムショップでも販売されるが、無料で先行入手できるのは大会参加者の特権となる。こうした仕組みは、カジュアルプレイヤーにとっても参加動機となり、競技と報酬の接点を作り出している。
スキン目当てでもOK、競技イベントへの参加が広がる
フォートナイトは従来から、FNCS(Fortnite Champion Series)やPlayStation Cupなど、公式大会を通じて競技シーンを強化してきた。

今回のようなIPコラボ型の大会は、競技プレイヤーだけでなく、スキン目当てのライト層も自然に巻き込む点が特徴だ。
このように、ゲームを“遊ぶ”という行為そのものが、eスポーツ体験の入り口になっている。
国内でも「STAGE:0」のような高校生大会を通じて、プレイヤーの多様な参加スタイルが生まれており、フォートナイトはそのハブ的存在として機能している。
マーベル×ゲームの拡張、他タイトルでも競技展開が加速
マーベルとゲーム業界の連携はここ数年で加速しており、Epic Gamesとの取り組みも継続的に行われている。
今回のように人気映画と連動したスキン配布型イベントは、コンテンツとしての強さと参加意欲を両立する点で成功していると言える。
同時期に発表された『Marvel Rivals』は、競技性の高いチーム対戦型FPSとして開発が進められており、eスポーツとしての展開も視野に入れた注目の新作となっている。
このように、ポップカルチャーとeスポーツの融合は今後さらに進み、フォートナイトのようなイベント主導型の試みがその先駆けとなっている。
まとめ
- フォートナイトとマーベルのコラボにより、限定スキンが無料で手に入る大会が開催
- 参加条件は比較的ゆるやかで、誰でも競技体験が可能
- 成績に応じた報酬システムが、カジュアル層の参加意欲を後押し
- IPコラボを通じて、eスポーツとの接点が自然に形成されている
- 他のマーベル系ゲームでも競技化の動きが進んでおり、業界全体の潮流となりつつある
こうした“遊びながら競える仕組み”は、今後のeスポーツイベントのあり方に影響を与えていくだろう。