G2のm0NESYが移籍、Team Falconsへ加入を正式発表

徳本 翔太

若きスナイパーとして知られるm0NESY(モネシー)が、G2 EsportsからTeam Falcons(チーム・ファルコンズ)へ移籍することが正式に発表された。

これまで海外メディアでは移籍の可能性がたびたび報じられていたが、2025年4月にG2のCEOであるアルバン・デシュロット氏が自身のXにてコメントを発表

これにより、かねてから噂されていたm0NESYの移籍が事実として確定した。

G2のCEOと本人のコメント

デシュロット氏は投稿の中で、「彼は自らのキャリアをさらに前進させるため、新しい挑戦を望んでいた。我々はその意志を尊重し、協力という形で送り出す」と述べている。契約期間は2025年末まで残っていたが、チームとしても再編の流れの中で移籍を後押ししたとみられる。

m0NESY本人もXでコメントを投稿し、「G2での3年間には心から感謝している。ともに戦った仲間、スタッフ、そしてファンの皆さんには言葉にできないほど感謝している」とコメント。続けて「今は新たな舞台で、自分をさらに成長させる時が来た」と語り、次のステージへの意欲を明らかにした。

チーム・ファルコンズへの加入とm0NESYのこれまで

移籍先のTeam Falconsは、サウジアラビアを本拠地とするeスポーツ組織で、ここ数年でCS2シーンの存在感を急速に高めている。

Team Falcons

NiKo(ニコ)、HooXi(フクシー)、lauNX(ラウンエックス)ら実力派の選手を次々と獲得し、2025年4月には『PGL CS2 Major Bucharest 2025』での初優勝を達成。m0NESY 移籍は、この成功の裏で進められていた大型補強の一環であると見られている。

m0NESYは2022年にG2に加入。当時わずか16歳ながら、その卓越したスナイパーとしての精度や判断力で注目を集めた。

以降はG2の主力選手として数々の大会に出場し、若手プレイヤーの象徴的存在に。

eスポーツ視聴データサイト「Esports Charts」によれば、m0NESYが出場する試合の平均視聴者数は非常に高く、競技力と人気の両方でG2を支える存在となっていた。

移籍の条件や契約金の詳細は明かされていないものの、海外メディアでは「破格の条件」であると報じられており、今回の移籍が両チームにとって重要な意味を持っていたことは間違いない。

G2はm0NESYの後任として、Monte所属のhadesのレンタル獲得を検討していると伝えられている。

まとめ

今回のm0NESY 移籍は、単なる選手の移籍ではなく、eスポーツシーンにおける中東勢力の台頭や資本を背景とした戦力強化の象徴とも言える。

Team Falconsは、世界各国から実力派選手を集めることでチーム力を底上げし、既に世界大会での結果も残している。そこにm0NESYという世界トップレベルの若手が加わったことで、今後の国際大会でのさらなる躍進が期待される。

G2で才能を磨いたm0NESYが、Falconsという新たな舞台でどのような進化を遂げるのか。今後の試合やパフォーマンス、そしてeスポーツ全体の勢力図の変化にも注目が集まっている。

eスポーツライター。選手の素顔に迫るインタビューや大会レポートを得意とし、長年の経験を生かした独自の視点で業界の魅力を伝える。情熱を持ってeスポーツの今を発信中。