インドを代表するeスポーツチーム「S8UL Esports」が、2025年夏にサウジアラビア・リヤドで開催予定の『Esports World Cup 2025(以下EWC2025)』において、5つの競技タイトルで出場することを正式に発表した。

対象となるタイトルは以下の通りである。
・『EA SPORTS FC 25』
・『Tekken 8』
・『Call of Duty: Warzone』
・『Chess(チェス)』
・『Apex Legends』
この発表はS8ULの公式サイトおよびSNSを通じて明かされたものであり、複数の国際メディアでも報じられている。
各タイトルにおいて、S8ULが誇る精鋭メンバーがエントリーしており、インド代表としての期待が高まっている。
S8UL Esportsとは?
S8UL Esportsは、インド国内で著名なeスポーツ団体のひとつであり、『Pokémon UNITE』や『BGMI(PUBG Mobileのインド版)』などで数々の実績を積み重ねてきた。

同組織の運営には、インド国内で非常に人気のあるeスポーツ配信者・プレイヤーであるMortal(ナマン・マトゥール)やThug(アニメーシュ・アガルワル)が関わっている。彼らはS8ULの創設メンバーでもあり、若手選手の育成やチームのマネジメントを通じて、インドeスポーツシーンの発展に大きく貢献している。
また、分析サイト「ESCharts」によれば、同団体の配信視聴時間やフォロワー数も高水準で推移しており、国際的にも注目度の高いチームであることがうかがえる。
今回のEWC2025では、S8ULは「マルチタイトル戦略」を採用し、幅広いジャンルのゲームでの出場を通じて、その競技力とブランド力をアピールする狙いがある。
インドeスポーツ市場の急成長とS8ULの役割
近年、インドのeスポーツ市場は著しい成長を遂げている。
スマートフォンの普及や通信環境の改善により、10代〜20代の若年層を中心にプレイヤー人口が拡大。
政府レベルでの大会支援や企業のスポンサーシップも活発化している。
このような背景において、S8ULは単なるチームの枠を超え、インドeスポーツの象徴的存在として世界進出を加速させている。
今回の出場も、その成長の一環として捉えることができる。インドeスポーツが今後さらにグローバルな影響力を持つ可能性については、こちらの記事でも言及されている通りである。
今後の展望と日本からの視点
EWC2025への出場は、S8ULにとって世界の強豪との直接対決の場となる。
同大会は賞金総額が過去最大規模になると予想されており、競技レベル・観戦者数ともに国際的な注目が集まっている。
日本からの視点で見ても、アジアeスポーツシーンにおけるS8ULの躍進は無視できない。
とくに『Tekken 8』や『Apex Legends』といった日本でも人気の高いタイトルで直接対決が実現すれば、国内ファンにとっても興味深い展開となるだろう。
現在のところ、S8ULは各タイトルでの出場選手詳細を順次発表していく方針であり、その動向は引き続き注目に値する。
世界の舞台でS8ULがどのような結果を残すのか、そしてそれがインドのみならずアジアeスポーツ全体にもたらす影響は大きいと言える。