2025年春、台湾・台北市に新たなeスポーツ施設「LCP Arena(LCPアリーナ)」が開業した。
『League of Legends』の開発元であるRiot Gamesと、イベント運営を手がけるCarry Internationalが共同で設計・運営を担当し、League of Legends Championship Pacific(LCP)の試合会場として常設運用される予定だ。
収容人数は450名。施設には200枚を超えるLEDパネルが設置され、ステージ演出や試合中のインタラクションを高い精度で実現している。
また、車椅子観戦席や視覚障がい者向け誘導サインも整備されており、バリアフリーにも配慮された設計が特徴だ。
LCPアリーナの意義と地域密着
台北に設置されたLCPアリーナは、単なる試合会場としてだけでなく、地域に根ざしたeスポーツ文化の拠点としての役割を果たそうとしている。
地域に根ざしたLoL競技の新拠点
Riot GamesのゼネラルマネージャーであるChris Shih氏は、「観戦体験を向上させるだけでなく、地域コミュニティとeスポーツのつながりを強める場になる」と述べている。
これまでオンライン主体で行われていた試合が、地域に根ざしたリアル会場で開催されることにより、ファンとの接点が生まれ、東アジア全体の競技熱を底上げする可能性を秘めている。
LCPアリーナは、世界各地に常設アリーナを持つRiotの取り組みの一部であり、北米(LCS)、韓国(LCK)、欧州(LEC)に続くアジア太平洋地域の重要拠点ともなっている。
日本チームも参戦、国際大会への期待高まる
LCP 2025 Mid Seasonには、日本のFukuoka SoftBank HAWKS Gamingも出場しており、4月19日より開催中のこの大会では、MSI(Mid-Season Invitational)出場権をかけた戦いが繰り広げられている。
この大会は、Esports World Cupなど国際大会への登竜門としても機能しており、日本チームの国際的なプレゼンス拡大にも期待が寄せられている。
観戦だけじゃない、体験型eスポーツ施設としての魅力
LCPアリーナの魅力は、試合観戦にとどまらない。場内にはeスポーツ関連グッズを取り扱う公式ストアが併設されており、来場者は応援チームのユニフォームや限定アイテムを購入できる。
さらに、プロ選手との交流会や写真撮影会、初心者向けのゲーム体験ブースなども定期的に開催されており、競技シーンを“観る”だけでなく“参加する”楽しさを提供している。
アクセスしやすく、街歩きも楽しめるアリーナ周辺
LCPアリーナは、台北市内の主要交通機関であるMRT民権西路駅から徒歩約5分という好立地に位置している。
周囲にはショッピングモールや飲食店、宿泊施設も多く、試合観戦とあわせて観光も楽しめるエリアだ。
台北の都市機能とeスポーツ文化が融合する場所として注目を集めている。
まとめ
- 台北市に開業したLCPアリーナは、Riot Gamesが手がけるLoL専用の常設アリーナ
- 地域との結びつきや観戦体験の向上を重視した設計
- 日本チームもMid Seasonで活躍中で、MSIやEsports World Cupへの出場が懸かる
- ファンに開かれた施設として、eスポーツの文化的浸透にも貢献
- 台北 eスポーツアリーナは、今後の東アジアeスポーツの成長を象徴する存在といえる
台北発のこの動きが、アジア全体のeスポーツシーンにどのような影響を与えるのか、今後の展開に注目したい。