エレクトロニック・アーツ(EA)は2025年5月、同社が提供する人気バトルロイヤルゲーム『Apex Legends(エーペックスレジェンズ)』の収益見通しについて、前年比で約40%の減少を予測していると発表した。
この報道を受け、コミュニティ内ではゲームの競技シーンである「ALGS(Apex Legends Global Series)」の今後についても注目が集まっている。
EA、Apex Legendsの売上40%減を予測
EAの決算報告によれば、2025年度における『Apex Legends』の「ネット・ブッキング(純予約収益)」は、前年と比較して最大で40%減少する可能性があるとされている。

これは、同社が提供するライブサービス型ゲームの中でも異例の下方修正であり、プレイヤー離れや収益モデルの限界が影響していると考えられている。
この売上予測の背景には、Steam上でのアクティブプレイヤー数の減少や、ゲームモードの停滞、コミュニティとの対話不足などが複合的に関係しているとの見方もある。
プロ選手HisWattson氏、ALGSの終了を示唆
こうした状況の中、プロチーム「FURIA」に所属するApex Legendsのトップ選手HisWattson(ヒズワトソン)氏が、「ALGSは2026年に終了する可能性がある」と配信内で発言し、大きな話題を呼んでいる。

この発言は公式の発表ではなく、あくまで個人の見解であるものの、長期的な売上低下と競技シーンの縮小を憂慮したものと受け止められている。
ファンや関係者の間では、「ALGSが2026年以降も存続できるのか?」という議論が活発化している。
ALGSの現状と今後の展望
ALGSは、2020年に開始されて以降、世界各地で予選・本戦を開催し、eスポーツとしての地位を築いてきた。
特に北米やEMEA地域では強力なファンベースと有力選手が多数存在しており、国際大会では大きな視聴数を記録してきた。
しかし近年は、一部大会の視聴者数の減少や開催規模の縮小といった動きが見られるほか、プレイヤー層の離脱や賞金額の抑制など、競技シーンへの投資そのものに不安が広がっている。
EAからの正式な発表はないものの、HisWattson氏の発言をきっかけに、ALGSの未来について再び注目が集まっている。
まとめ
- EAは、2025年度の『Apex Legends』の売上が前年比で約40%減少すると予測している
- プロ選手HisWattson氏が「ALGSは2026年に終了するかもしれない」と発言し、波紋を呼んでいる
- ALGSの今後について公式からの明言はないが、eスポーツコミュニティ内では将来性を懸念する声が広がっている