ENVYが4年ぶりにHalo・Eスポーツシーンへ復帰

利光 哲也
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エンヴィー ヘイローEスポーツ復帰

2025年5月13日、北米のeスポーツ組織ENVY(エンヴィー)は、4年間の活動休止を経て、Halo(ヘイロー)eスポーツシーンへの復帰を発表した。同組織は、新たに4人の北米プレイヤーを獲得し、テキサス州ダラスで開催されるHalo Championship Series(HCS)イベントで新体制を披露する予定である。

ENVYが発表した新ロースターには、Jason “Descendant” Morales(ジェイソン・“ディセンダント”・モラレス)、Spencer “Piggy” Thomas(スペンサー・“ピギー”・トーマス)、Jackson “Yakzn” Johnson(ジャクソン・“ヤクズン”・ジョンソン)、Ethan “Precision” Friese(イーサン・“プレシジョン”・フリーゼ)が名を連ねる。特にPrecisionは、2021年にHaloキャリアを開始する前に、Gears of War(ギアーズ・オブ・ウォー)で4度の主要大会優勝を果たした実績を持つ。

ENVYは、2016年のHCS初年度から競技に参加し、同年のPro League Fall Finalsで優勝。翌2017年にはHalo World Championshipで準優勝を果たすなど、Halo eスポーツにおいて輝かしい歴史を持つ。

今回の復帰は、創設者であるMike “Hastr0” Rufail(マイク・“ハストロ”・ルフェイル)が2025年1月にOpTic Gaming(オプティック・ゲーミング)からENVYブランドを再取得して以来の動きである。現在、ENVYはHaloのほか、Apex Legends(エーペックス・レジェンズ)、VALORANT(ヴァロラント)、Marvel Rivals(マーベル・ライバルズ)、Super Smash Bros.(大乱闘スマッシュブラザーズ)など、複数のタイトルで活動を展開している。

また、ENVYは2025年3月にNative Gaming(ネイティブ・ゲーミング)との合併を発表。Native Gamingは、2022年から2024年10月までHaloのロースターを保有していた実績がある。

再建を進めるENVY

ENVYは2007年の設立以来、Call of Duty(コール・オブ・デューティ)やCounter-Strike(カウンターストライク)などで数々の成功を収め、北米eスポーツ界で高い認知度を誇る。2025年に入り、ブランドの再取得や新規タイトルへの参入、Native Gamingとの合併など、再建と成長の動きを加速させている。

さらに、ENVYはValveのファーストパーソン・シューティングゲームであるCounter-Strikeへの復帰も視野に入れており、適切な機会があればロースターの編成を進める意向を示している。

まとめ

  • ENVYは4年ぶりにHalo eスポーツシーンへ復帰し、新たな北米プレイヤー4人を迎えてHCSダラス大会でのデビューを予定している。
  • 創設者マイク・“ハストロ”・ルフェイルによるブランド再取得後、ENVYは複数のタイトルで活動を再開し、Native Gamingとの合併も実施した。
  • 今後、Counter-Strikeへの復帰も検討しており、ENVYの再建と拡大の動きが注目される。
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