マクドナルドUKがFnaticと提携、「Make It Hot」キャンペーンを展開

徳本 翔太
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マクドナルドUKがFnaticと提携

マクドナルドUK(イギリスのマクドナルド)は、世界的eスポーツチーム「Fnatic(ファナティック)」との新たなパートナーシップを発表し、「Make It Hot(メイク・イット・ホット)」キャンペーンを2025年に開始した。

本キャンペーンは、人気メニュー「McSpicy(マックスパイシー)」と「Frank’s RedHot(フランクス・レッドホット)」の復活を記念したものであり、eスポーツとファストフードを横断するユニークな試みとして注目されている。

「Make It Hot」キャンペーンの概要

今回のキャンペーンでは、「マックスパイシー(McSpicy)」と「フランクス・レッドホット(Frank’s RedHot)」のコラボメニューが再登場するだけでなく、新たに「フランクス・レッドホット・マヨ(Frank’s RedHot® Mayo)」という辛味マヨネーズ風ディップソースも導入される。

「Make It Hot」キャンペーンの概要

これに伴い、マクドナルドUKはテレビCM、屋外広告、TikTokチャレンジなどを通じて、若年層を中心とした層に向けたブランドプロモーションを展開している。

Fnaticとのコラボレーションでは、チームメンバーによるSNS動画コンテンツやストリーマーとの連携によるライブ配信が企画されており、「ゲーム×スパイシー」のテーマに沿ったエンターテインメント要素を強化している。

Fnaticとの提携の狙い

Fnaticは、ロンドンを本拠とする世界有数のeスポーツ組織であり、League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)やVALORANT(ヴァロラント)など、複数のタイトルでトップレベルの実績を持つ。

ロンドンを本拠とする世界有数のeスポーツ組織のFnatic

今回の提携は、マクドナルドUKがFnaticの持つ若年層への影響力を活用し、ゲーミングカルチャーとの接点を深めるためのマーケティング戦略の一環と位置づけられている。

すでに2023年以降、マクドナルドUKは地域ごとのeスポーツ支援活動を進めており、今回のようなグローバルブランドとの協業はその延長線上にある。

IMGとの関係性と拡張戦略

Fnaticは、スポーツマーケティング大手のIMG(アイエムジー)とパートナーシップを締結しており、ブランドの商業展開やライセンスビジネスの拡大に取り組んでいる。

この提携を通じて、今回の「Make It Hot」キャンペーンも単なる国内展開にとどまらず、グローバルな注目を集める仕掛けとして機能していると考えられる。

今後は、Fnaticが持つ他国市場への影響力を活かし、マクドナルドの多国籍ブランドキャンペーンとしての拡張も視野に入っている。

eスポーツ×ファストフードの今後に注目

今回の取り組みは、eスポーツ業界におけるブランド連携の新しい形として評価されており、ファストフード企業がゲーミング領域へ積極的に投資する事例が今後さらに増加することが予想される。

マクドナルドUKとFnaticのパートナーシップは、単なる一時的な広告施策ではなく、長期的なコミュニティ形成とブランド統合を視野に入れた試みとして注目に値する。

eスポーツライター。国内外のeスポーツやゲーム業界のニュースを中心に、アップデート情報や選手・チームの動向を幅広く情報収集。 対戦型タイトルやチーム競技を中心に、スピードを重視をした情報提供を心がけている。 さらに、読者にとって「実用的でタイムリーなニュース」を届けるということをモットーとしている。