ヨーロッパのeスポーツチームTeam Vitality(チーム・ヴァイタリティ)は、Yasin “Nisqy” Dinçer(ヤシン “ニスキー” ディンチェル)との契約が終了したことを発表した。
これにより、NisqyのLEC(League of Legends EMEA Championship)チームでの活動は、短い期間で幕を閉じることとなった。
Team Vitalityとは?
Team Vitality(チーム・ヴァイタリティ)は、フランス・パリに拠点を置くヨーロッパ屈指のeスポーツ組織である。

2013年に設立され、League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)、VALORANT(ヴァロラント)、Counter-Strike 2(カウンターストライク2)など、世界的な人気タイトルで複数のプロチームを展開している。
特にリーグ・オブ・レジェンドの欧州プロリーグ「LEC」では、トップクラスのロスターを揃え、タイトル獲得を目指して積極的な補強を行ってきた実績を持つ。
本来はミッドトレーナー、今回はサポートで参加
Nisqyは長年ミッドレーンの選手として活躍してきたが、2025年3月に行われたLECスプリングスプリットでは、Team Vitalityにサポート選手として加入。意外性のあるポジション変更に、多くのファンが驚きを見せた。
しかし、チームはスプリットを7位で終了し、プレイオフ進出を逃す結果に。国際大会「Mid-Season Invitational(MSI)」の出場権も得られなかった。
双方合意での退団、本人は「ミッドに戻りたい」と希望
Team Vitalityは公式SNSで、「結果が出なかったこと」と「Nisqy本人がミッドレーンへの復帰を希望したこと」を理由に、双方合意での契約終了となったと発表。これにより、チームと選手の双方が次のステップに進めるようにしたという。
チームは「彼がチームにもたらした知見と努力に感謝する」とコメントしている。
Nisqyは過去に2度のスプリット優勝経験あり
Nisqyは2014年にプロデビューして以来、Cloud9(クラウドナイン)やMAD Lions(マッド・ライオンズ)※現在はMovistar KOI(モビスター・コイ)など、欧米の有名チームに所属してきた。
過去には、
- 2019年:Cloud9で北米LCSスプリング優勝
- 2023年:MAD LionsでLECスプリング優勝
と、2つの地域でタイトルを獲得している実績ある選手だ。
まとめ
NisqyのTeam Vitalityでの挑戦は短期間に終わったが、長年の実績と経験は今後のキャリアにおいても注目されるだろう。
本人の希望するミッドレーンでの復帰が、次の舞台でどのような成果をもたらすのか、多くのファンが期待している。