2025年5月、VALORANT(ヴァロラント)の北米公式大会「VALORANT Challengers North America 2025(北米VALORANTチャレンジャーズリーグ)」において、ある試合のプレイ内容が“八百長を疑わせるものだった”として、Riot Gamesが調査を開始したと発表した。
映像や解説者による検証がSNS上で拡散され、コミュニティでは不信感と緊張が広がっている。
疑惑の発端は配信映像、ファンの間で不審視される
問題の試合が注目を集めたきっかけは、Xに投稿された試合クリップだった。
VALORANT NA Challengers 2025のある一戦で、複数の選手が不自然なタイミングでピークしたり、スキルの使い方に一貫性が見られないなど、競技者らしからぬプレイが見られたとして話題に。
この映像はコミュニティで瞬く間に拡散され、プレイの内容について「わざとミスしているのではないか」「明らかに連携が取れていない」といった批判が相次いだ。
Riot Gamesが声明を発表、「調査を進行中」
この疑惑を受けて、Riot Gamesは公式声明を発表した。
「北米VALORANTチャレンジャーズリーグ2025」の一部試合において、選手による不正行為の可能性を認識しており、現在調査を進めている」と明らかにした。
声明では、「我々は、選手による不正行為の申し立てについて把握しており、VALORANT Challengers NAに関する調査を現在進行中です。事実確認が済むまで、追加のコメントは差し控えます」記されている。
また、Riotは調査対象となる選手名やチームを公表していないが、「選手全体に関する疑惑の重大性」に向き合っているとし、公正な競技運営を重視する姿勢を示している。
今回の迅速な対応は、コミュニティから一定の評価を受けており、今後の調査結果と処分の行方に注目が集まっている。
関係者も発言、元コーチのSean Garesが独自調査を公開
元VALORANT解説者・コーチとして知られるSean Gares(ショーン・ガレス)氏もこの件に反応し、自身のYouTubeチャンネルで問題の試合を分析する動画を公開した。
彼は、特定のエイムミスなどを例に挙げ、「実力のあるチームとしては不自然すぎるプレイだ」と指摘。
八百長と断定は避けつつも、Riotによる調査を支持する立場を示している。
この動画はVALORANTファンだけでなく、eスポーツ業界関係者の間でも拡散され、信頼できる第三者の視点として影響力を持ち始めている。
ファンの声と今後の影響、VALORANTの今後
今回の試合映像がSNSで拡散されて以降、「八百長」といったキーワードを含む投稿が相次ぎ、コミュニティ内では真相を求める声が広がっている。
北米のチャレンジャーズリーグは、若手選手がプロシーンにステップアップするための登竜門で、多くの注目を集める舞台でもある。
もしこの大会の試合で不正があったとすれば、競技そのものの信頼性が揺らぎ、VALORANT全体のイメージにも悪影響を与える恐れがある。
まとめ
- Riot Gamesは現在、NAチャレンジャーズでの八百長疑惑について調査を進めている
- 不審なプレイをまとめた映像や、関係者の分析動画が話題に
- 信頼回復には迅速かつ明確な調査結果と対応が求められる
今回の疑惑をきっかけに、関係者全体がルールと信頼性の見直しに向き合う必要があるだろう。