2025年6月26〜29日にカナダのキッチナーで開催される『Call of Duty League(CDL)2025 Championship Weekend』は、レギュラーシーズン上位8チームが“Black Ops 6”の頂点を争う一大イベントである。
その中でも、地元・トロントを拠点とするToronto Ultra(トロント・ウルトラ)は、シーズンを通じて安定した戦力を見せ、チャンピオンシップ進出を確実とした。
ここでは、彼らの展開を詳しく振り返る。
ロースター紹介
Champsに出場する4名は以下の通りである。
- Tobias “CleanX” Juul Jønsson(クリーニックス):2019年10月のブランド発表以来の在籍。2020年トロント・ホームシリーズで優勝し、北米・英国以外の選手として初のCoDタイトル獲得者となった。
- Jamie “Insight” Craven(インサイト):英国出身で4年目の選手。積極的なスタイルでCDLのUK勢を牽引している。
- Ben “Beans” McMellon(ビーンズ):2024年加入。Challengersで活躍し、2022年には欧州Challengersチームの年間ベストに選出された。
- Joseph “JoeDeceives” Romero(ジョーディシーブス):Beansと同時期に加入した北米唯一の選手。LA GuerrillasやLA Thievesで経験を積み、2024年Esports World Cupで2位に輝いている。
ここまでの戦いを振り返る
Black Ops 6シーズンを通じて、Toronto Ultraは継続的に改善し、後半戦ではMajor大会のグランドファイナル争いに名乗りを上げている。
- Major 1:Minnesota Røkkrに敗れて8位フィニッシュ。しかし以降の戦績が好調で、信頼感を築いた。
- Major 2:オンライン予選3位、そしてLANでは3位。OpTic TexasやLA Thievesに3‑0で勝利する強さを見せた。
- Major 3:初戦敗退から復活し、Los Angeles Guerrillas M8やMinnesota Røkkrなどを撃破し、グランドファイナルの手前まで進出。
- Major 4:Beansが渡航不可となったためMerculesが代理出場。経験は浅い中、大舞台で存在感を見せ、6位でChampionship出場を決定。
Championship Weekendへの布石
Toronto Ultraはホームの利を最大限活用できるポジションにいる。初戦の相手はカロライナ・ロイヤル・レイヴンズで、フォームが低下していることから優勢が予想される。これに勝利すれば、Atlanta FaZeやOpTic Texasとの対決も現実味を帯びる。
地元ファンによる後押し、攻撃的プレイスタイル、そして高度なチーム協調──これらの要素が作用すれば、Grand Finals進出も十分可能だ。
FAQ
Q:オーナーは?
A:Toronto Ultraは、カナダのeスポーツ企業OverActive Media(オーバーアクティブ・メディア)傘下によるフランチャイズである。
Q:結成の経緯は?
A:2019年5月に設立され、同年10月にブランドとロースターが発表された。CDLの当初メンバーの一つである。
Q:Major優勝回数は?
A:過去5年間で3回のMajorタイトルを獲得している(2021年、2023年、2024年)
総まとめ
Toronto Ultraは、地元開催による有利な環境と選手の成長が重なり、Champsで好結果を出す体制が整っている。CleanXやInsightの経験、BeansとJoeDeceivesの新鮮な活力がバランス良く融合し、初戦突破以上を目指せる布陣だ。
Championship Weekendでは、初戦突破がカギとなる。突破すれば、さらに視聴者の注目を集める対戦が待っている。ホームアドバンテージを最大限に活かし、“Glory”を手にする準備が整っているチームと言える。