eスポーツ視聴データを提供する「Esports Charts(イースポーツ・チャーツ)」は、ブラジル拠点のeスポーツ団体「FURIA(フリア)」とのパートナーシップを2027年まで延長すると発表した。
この提携により、Esports ChartsはFURIAに対して今後も大会視聴データやファン動向の分析を提供し、競技活動やマーケティング戦略を支援していく。
Esports Chartsとは?

Esports Chartsは、世界中のeスポーツ大会の同時視聴数や視聴傾向を可視化するデータ分析プラットフォームである。
FURIAとの協力関係は2021年から続いており、今回の契約更新によってさらに連携が強化される。
今後は、従来のeスポーツデータだけでなく、FURIAが参加する「キングスリーグ」のようなエンタメ系スポーツイベントでも、視聴分析が活用される予定である。
キングスリーグとは?

キングスリーグは、元スペイン代表のジェラール・ピケ氏と人気ストリーマーのイバイ・リャノス氏が共同設立した7人制サッカーリーグである。
2022年にスペインでスタートし、エンターテイメント性の高いルール(例:無制限交代、秘密兵器カード、タイブレークPKなど)を採用して注目を集めた。
若年層を中心に人気が急拡大しており、現在はスペイン以外にもブラジル、フランス、ドイツ、アメリカなど複数の地域で展開されている。
FURIA FCとしてキングスリーグに参戦
FURIAは、Esports Chartsとのデータ連携を活かしつつ、キングスリーグに「FURIA FC」というチーム名で参戦している。
この取り組みには、FURIAの共同創設者クリスティアン・ゲデス氏と、サッカー選手のネイマール・ジュニア氏が関与しており、eスポーツとサッカーの架け橋として期待されている。
eスポーツとスポーツの融合が加速
Esports ChartsのCEOアルチョム・オディンツォフ氏は、今回の提携延長について「FURIAとともに新しいジャンルに踏み出せることを嬉しく思う」と語った。
実際に、他のeスポーツ団体もキングスリーグに参入しており、今年初めには「G2 Esports」が「G2 FC」としてドイツリーグに参加している。
また、eスポーツ世界選手権でバーチャルサイクリングが正式競技に採用されるなど、デジタルとフィジカルを融合させた新たな形式のeスポーツも登場しており、競技の可能性はさらに広がりを見せている。
eスポーツとリアルスポーツをまたぐこのような動きは、選手の活躍の場を広げ、ファン層の拡大にもつながると見られている。
まとめ
- Esports Chartsは、FURIAとの提携を2027年まで延長し、引き続き視聴データを提供していく
- キングスリーグへのFURIAの参戦により、eスポーツとリアルスポーツの融合が加速している
- エンタメ性の高いスポーツイベントを通じて、eスポーツ団体の活動領域が拡大しつつある