eスポーツの熱狂と葛藤を描く「Esports World Cupドキュメンタリー」配信中

徳本 翔太
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Level Up(レベルアップ)

世界のトッププレイヤーたちの戦いを舞台裏から描くドキュメンタリーシリーズ『Esports World Cup: Level Up(レベルアップ)』が、プライム・ビデオで独占配信中だ。

全5話構成の本作は、2024年に開催された第1回「Esports World Cup(EWC)」の舞台裏に迫る内容で、6,000万ドル(約95億円)以上の賞金をかけた競技の裏側で、選手たちが見せる情熱、葛藤、そして人間性を丁寧に追っている。

世界を目指すeスポーツ選手たちのリアル

Level Up(レベルアップ)』は、ソニー・ピクチャーズ・テレビジョン傘下のThis Machineが制作を担当。

監督は、エミー賞受賞の映像作家RJ・カトラー(『ビリー・アイリッシュ:ザ・ワールズ・ア・リトル・ブラーリー』など)が務めている。

シリーズでは、eスポーツクラブ同士が複数タイトルで競う「EWCクラブチャンピオンシップ」に挑むプレイヤーたちの姿を中心に描写。

20以上のゲームタイトルでポイントを積み上げる形式が採用され、1試合ごとに順位が変動するスリリングなフォーマットが特徴だ。

ドラマの中心にあるのは「人間」

カトラー監督は本作について「Level Upは競技や賞金だけではなく、極限のプレッシャーの中で挑戦する選手たちの献身と情熱、そして彼らの内面に迫った作品」だと語っている。

たとえばカリフォルニア出身のSoka率いるTeam Falconsの『Call of Duty: Warzone(ウォーゾーン)』トリオは、過去に同じチームに所属していたFnaticの元仲間たちと100万ドルをかけて激突するなど、対戦の裏にある人間関係や感情も描かれている。

EWCの成長とともに注目高まる

「Esports World Cup」は2024年に初開催され、サウジアラビア・リヤドを舞台に世界中の強豪チームと選手たちが集結。2025年大会では賞金総額が7,000万ドル(約110億円)に拡大し、7月7日から8月24日まで開催される予定だ。

また、2025年大会では世界的サッカースターであるクリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)がEWCのグローバルアンバサダーに就任したことでも話題を集めている。

まとめ:eスポーツのリアルに触れるチャンス

『Level Up』は、ただの大会映像ではなく、世界トップレベルで戦うeスポーツ選手たちの裏側にある努力と情熱、人間的な葛藤にスポットを当てた作品である。

eスポーツに関心がある人はもちろん、競技の裏にあるストーリーに興味がある人にとっても、見逃せないシリーズだ。

eスポーツライター。国内外のeスポーツやゲーム業界のニュースを中心に、アップデート情報や選手・チームの動向を幅広く情報収集。 対戦型タイトルやチーム競技を中心に、スピードを重視をした情報提供を心がけている。 さらに、読者にとって「実用的でタイムリーなニュース」を届けるということをモットーとしている。