人気バトルロイヤルゲーム『フォートナイト』が、2025年6月に過去2年間で最も低いプレイヤー数を記録した。
スター・ウォーズとの大規模なコラボレーションを実施していたにもかかわらず、フォートナイト公式データサイトであるFortnite.GGが発表した最新データでは、1日あたりの平均アクティブプレイヤー数が100万人を下回ったことが明らかになった。
プレイヤー数が大きく減少した背景
プレイヤーデータを提供するFortnite.ggによると、2025年6月3日時点でのアクティブユーザー数は約99万人。
この数字は2023年5月の月間平均(約92万7,000人)以来の低水準であり、ここ2年間で初めて100万人を下回った記録となった。
また、5年ぶりに米国のApp Storeに復帰したことも注目を集めたが、ユーザー数の増加にはつながっていない。長年にわたるプレイヤーの“飽き”や新要素の不足が、徐々にアクティブ率に影響しているとみられる。
スター・ウォーズコラボの限界
5月中旬から展開されたスター・ウォーズイベントでは、デス・スターやライトセーバー、新スキンなどがゲーム内に登場し、テーマ性の強いコンテンツが盛り込まれた。
しかし、イベント後半に向けてSNS上では「既視感がある」「過去のコラボと大差ない」といった反応も見られ、ユーザー離れを食い止めるには至らなかった。
デス・スターイベントがカギを握る?
スター・ウォーズコラボの締めくくりとして、6月8日には大型のライブイベント「デス・スターの終焉」が開催される予定だ。このイベントでは現行マップが破壊され、チャプター6が終了、新たなマップへの移行が行われるとされている。
この“地殻変動”ともいえるイベントが話題性を持つ一方で、過去にも同様のマップ更新イベントは一時的にプレイヤー数を回復させてきた経緯がある。Epic Gamesとしても、ここでいかに話題を呼び戻せるかが重要な分岐点となるだろう。
eスポーツシーンへの影響は?
プレイヤー数の減少が続く一方で、eスポーツシーンでは依然として高い注目を集めている。
5月に開催されたプロアマ大会では、ピーターボットとオージーアンティックスが優勝し、最大同時視聴者数は約60万人を記録した。
さらに、『フォートナイト』は今夏サウジアラビアで開催されるEsports World Cup 2025への参加も予定されており、競技シーンとしての注目度はむしろ高まっている印象さえある。Epic Gamesはこのギャップをどう埋めるのかが問われる。
「イカゲーム」コラボに期待集まる
今後の浮上材料として注目されているのが、韓国発の人気コンテンツ『イカゲーム』とのクロスオーバーだ。
独特の世界観やキャラクターがフォートナイトのビジュアルと親和性が高く、グローバルな話題性も期待されている。
ゲームプレイ体験そのものの刷新に加え、文化的に注目されるコンテンツとの連携が、今後のプレイヤー数回復に向けた重要な要素となる可能性がある。
まとめ
- フォートナイトのアクティブプレイヤー数は、2025年6月に2年間で最低水準を記録
- スター・ウォーズイベントの影響は限定的
- 6月8日のデス・スターイベントと「イカゲーム」コラボが今後の回復の鍵に
- eスポーツシーンは堅調で、Esports World Cup 2025への出場も予定
今後、Epic Gamesがどのような手を打ち、プレイヤーの関心を呼び戻すのかに注目が集まる。