eスポーツに対応するゲーミングスマホの進化が始まっている

徳本 翔太
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ゲーミングスマホ - eスポーツ進化

世界的にモバイルeスポーツの人気が高まる中、ゲーム専用に設計されたスマートフォン「ゲーミングスマホ」の存在感が急速に増している。

特に注目されているのが、新たに登場した「GT 30 Pro」だ。

このスマホは、世界規模のeスポーツ大会「PUBG MOBILE Super League(PMSL)」の公式デバイスとして採用されており、選手たちが実際に競技で使用している。

インドネシアで初めてリリースされたこともあり、東南アジアを中心に注目度が高まっている。

ただし、eスポーツに適したゲーミングスマホの重要性が今後さらに高まることを考えると、GT 30 Proが示した性能や取り組みからは、これからのスマホ選びのヒントが見えてくる。

「GT 30 Pro」の注目性能

GT 30 Proの性能は、2025年5月に発表された新モデルとして、eスポーツ大会の現場でも実際に活躍するレベルに達している。ゲームに特化した設計が随所に見られ、以下のような特徴を備えている。

「GT 30 Pro」の性能
  • 高性能チップ搭載:MediaTek Dimensity 8350 Ultimateを採用し、処理速度が非常に速い
  • 高リフレッシュレート:144Hz表示対応で、動きがなめらか
  • 冷却システム:空冷と液冷を組み合わせた設計で、長時間の使用でも熱を抑える
  • ゲーム専用ボタン付き:MOBAやFPSゲームに適したトリガーを搭載

また、プロ大会に合わせて設計されているため、通信の安定性やバッテリーの持ちも高水準。まさに「eスポーツ選手のために作られたスマホ」と言える。

ゲーミングスマホeスポーツに必要な3つの条件

どのようなスマホがeスポーツに向いているのか、基本的なポイントを3つに整理してみよう。

画面のなめらかさと反応速度

動きの速いゲームに対応するためには、画面のリフレッシュレート(表示のなめらかさ)や、操作への反応速度が重要となる。

ゲーミングスマホは、画面の動きがよりなめらかに見えるように作られている。

冷却性能

長時間のゲームで本体が熱くなりすぎると、動作が遅くなったり、持ちにくくなったりする。

ファン内蔵や特殊な熱処理素材を使った冷却機能は、eスポーツに欠かせない。

操作性を高める設計

本体側面に設けられたトリガー(ボタン)や、プレイ中の通知を遮断する「ゲームモード」など、集中してプレイできるための機能も注目されている。

これらの要素をバランスよく備えているのが、GT 30 Proのようなゲーミングスマホだ。実際、2025年には中国メーカーも「Red Magic 10S Pro」といった新モデルを発表しており、各ブランドがeスポーツ向け性能を追求している。

まとめ:ゲーミングスマホのeスポーツの本格化

  • ゲーミングスマホ eスポーツは今や切っても切り離せない関係に
  • GT 30 Proはプロ向けの仕様を備えた注目の1台
  • 高性能スマホの登場により、モバイルeスポーツはさらなる拡大が期待される

ゲーミングスマホは一部のコアゲーマーだけのものではなくなりつつある。今後は、eスポーツファンや一般プレイヤーにとっても「スマホ選び」がゲーム体験を左右する重要な要素となっていくだろう。

eスポーツライター。国内外のeスポーツやゲーム業界のニュースを中心に、アップデート情報や選手・チームの動向を幅広く情報収集。 対戦型タイトルやチーム競技を中心に、スピードを重視をした情報提供を心がけている。 さらに、読者にとって「実用的でタイムリーなニュース」を届けるということをモットーとしている。