2025年6月、世界的eスポーツ組織として知られるGen.G Esports(ジェンジー・イースポーツ)は、韓国ソウルに新たな一般向けゲーミング施設「Gen.G Gaming Xperience(GGX)」を開設した。
Gen.Gは、AIチャットボット「Genrang.bot(ジェンラン・ボット)」の開発など、技術とカルチャーを融合した取り組みでも注目を集めている。
GGXは、PCカフェを超えた体験型施設であり、飲食・グッズ・交流・学びが一体となった、eスポーツとライフスタイルが融合する新しい空間である。
GGXの特徴:ゲームも学びも集う多機能空間

GGXは延べ1,570平方メートルの広さに252台のゲーミングステーションを備え、それぞれ約50万円相当のハイスペックマシンで構成されている。あ
施設内には以下のようなコンテンツが展開されている。
- OTOKI G.ROUND:飲食ラウンジとして設置され、観戦や休憩も可能
- Gen.G公式グッズショップ:GGX限定アイテムやユニフォームを販売
- コミュニティラウンジ:100名以上が集えるイベント対応空間
- プロ指導付きコーチングプログラム:Gen.G Global Academy(GGA)と連携し、すべてのレベルに対応
また、Gen.Gが独自開発したAIチャットボット「Genrang.bot(ジェンラン・ボット)」も、公式サイトやDiscordでサービスを展開しており、ユーザーとの接点をさらに広げている。
Gen.G Esportsとは?

Gen.G Esports(ジェンジー・イースポーツ)は、2017年設立のグローバルeスポーツ組織で、ソウル・ロサンゼルス・リヤドに拠点を構えている。
『リーグ・オブ・レジェンド』『ヴァロラント』『PUBG』など、複数の人気ゲームタイトルで世界的な実績を誇り、近年ではLCK4連覇、2024年のMSI優勝、VALORANT Masters制覇など、輝かしい成績を残している。
また、Gen.G Global Academy(GGA)を通じて若手選手の育成にも注力。教育と競技の両立を支援している。
韓国eスポーツの成長と連動する施設戦略
今回のGGX開設は、韓国でeスポーツが社会に根づき、市場が今後も成長していくことを示す大きな一歩である。
実際、2025年6月にはソウルで「KeSPAグローバルeスポーツフォーラム2025」が開催され、ベトナム娯楽・電子スポーツ協会(VIRESA)と韓国eスポーツ協会(KeSPA)が協力覚書(MoU)を結ぶなど、国を越えたeスポーツの連携も進んでいる。
GGXのような施設は、こうした国際的な広がりに対応する“情報発信の拠点”であり、教育や文化交流の場としても重要な役割を果たすと期待されている。
まとめ:GGXが示すeスポーツの未来像
- ゲーム+学び+体験の融合施設:Gen.Gが運営する初の一般向けゲーミング施設として、ファンと選手の新たな接点を創出
- 韓国eスポーツ成長の象徴的存在:国際連携や人材育成と連動した戦略的拠点として注目
- Gen.Gの世界戦略の一環:GGXを通じて、韓国から世界へとeスポーツ文化を発信するモデルケースとなる
今後、GGXのような施設がアジア全域、さらには世界へと拡がっていくことにより、eスポーツはより身近で、より深い文化へと成長を遂げていくだろう。