新設ポジションの概要
英国政府の文化・メディア・スポーツ省(Department for Culture, Media and Sport)は、ビデオゲームおよびeスポーツ部門の責任者(Head of Video Games and Esports)を新たに募集している。
このポジションは、急成長するビデオゲームおよびeスポーツ産業の発展と競争力強化を支援するリーダーシップ役割であり、政策の策定や業界との連携を担う。
公式の求人情報によれば、職務内容は以下の通りである。
「急成長し革新的なセクターであるビデオゲームおよびeスポーツ分野において、英国産業の成長と競争力に関する重要な課題に対する政策を策定し、社会への影響を考慮する。」
このポジションは、フルタイムの2年間の契約で、ハイブリッド勤務が可能。給与は年収52,082ポンドから61,084ポンド(約1,000万円から1,200万円)とされている。
応募締切は2025年6月15日(日)であり、6月5日(木)午後11時30分から情報セッションが開催される。
このセッションへの参加登録は、6月4日(水)午後3時までに行う必要がある。
英国政府のゲームおよびeスポーツ分野への取り組み
この新設ポジションの募集は、英国政府がビデオゲームおよびeスポーツ分野への関心と支援を強化していることを示している。
現在も、英国政府はビデオゲーム企業向けの法人税控除制度(Video Games Tax Relief)を提供しており、2025年5月21日に最新の更新が行われた。
eスポーツは公式にはスポーツとして認定されていないものの、ロンドン市長のサディク・カーン(Sadiq Khan)氏は、クイーン・エリザベス・オリンピック・パークを「業界の世界的リーダー」と称賛している。
英国では、近年、League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)、Rocket League(ロケットリーグ)、Dota 2(ドータ2)などの主要なeスポーツ大会が開催され、eスポーツの存在感が高まっている。
また、2025年には、英国軍向けのeスポーツリーグがBritish Forces Broadcasting Service(英国軍放送サービス)によって開催された。
さらに、Riot Games(ライアットゲームズ)は、VALORANT(ヴァロラント)の5周年を記念して、ロンドン、マンチェスター、ダラムで特別イベントを開催する予定である。
まとめ
英国政府がビデオゲームおよびeスポーツ部門の責任者を募集することは、これらの産業が国家経済および文化において重要な役割を果たしていることを示している。
このポジションは、業界の成長を支援し、政策の策定を通じて社会的影響を考慮する重要な役割を担う。
eスポーツおよびビデオゲーム産業に情熱を持ち、政策立案や業界との連携に興味がある専門家にとって、このポジションは魅力的なキャリア機会となるだろう。