人気ゲーム『リーグ・オブ・レジェンド』の国際大会「MSI(Mid-Season Invitational)2025」で、ヨーロッパの強豪G2 Esportsがプレイインステージを突破し、本戦(ブラケットステージ)への進出を決めた。
トーナメントは2025年6月26日から7月12日まで、カナダ・バンクーバーのパシフィック・コロシアムで開催されている。
MSIは、Riot Gamesが主催する『リーグ・オブ・レジェンド』の国際大会で、今年で10回目の開催となる。各地域のトップチームが参加し、総額約3億2,000万円(200万ドル)の賞金をかけて競い合う。
崖っぷちからの3連勝 G2が底力を見せた瞬間
G2 Esportsは、プレイインステージ第3ラウンドでベトナム代表のGAM Esportsと対戦した。5戦3本先取の形式で始まったこのシリーズは、G2が序盤2連敗と苦しい流れに立たされた。

だがその後、G2はキャリー選手を中心に立て直し、流れを呼び戻す。後半3マップを連続で奪い取るという驚異的な逆転勝利を成し遂げた。最終マップでは、序盤から積極的に攻め込み、主導権を握り続けたことでリードを維持しやすかった。
この勝利により、G2はMSI 2025の本戦であるブラケットステージへの進出を確定させ、世界トップレベルのチームとの戦いへと駒を進めた。
MSI本戦は7月開幕 優勝争いはここからが本番
MSI 2025の本戦(ブラケットステージ)は、7月2日から13日まで開催される。
ここには、世界各地域を勝ち抜いた8チームが進出しており、2回負けるまで敗退しないダブルエリミネーション方式でトーナメントが進行する。
このステージの結果は、年末に開催される『リーグ・オブ・レジェンド』の世界大会「Worlds 2025」に向けた評価にも大きく影響するとされている。
本戦には、韓国(LCK)、中国(LPL)、ヨーロッパ(LEC)、北米(LCS)など、世界各地の強豪が集結。G2 Esportsはヨーロッパの代表としてこの舞台に挑むことになり、どこまで勝ち上がれるかが注目される。
サッカー進出も話題 G2は“世界的ブランド”になれるのか?
eスポーツの枠を超えた活動でも、G2は注目を集めている。

2025年4月にはドイツでサッカークラブを設立し、人気スポーツ「キングスリーグ」にも参入。こうした動きは、G2がeスポーツとリアルスポーツの橋渡しを狙う存在として評価を受ける一因でもある。
LoLの世界でも、G2が再びトップを狙えるのかが注目される。7月のブラケットステージは、その実力を示す重要なステージとなるだろう。