チーム・ファルコンズ、賞金5,000万円超の国際大会で初優勝

徳本 翔太
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サウジアラビアを拠点に活動するeスポーツチーム「チーム・ファルコンズ」が、アメリカ・ノースカロライナ州ローリーで行われたRocket League Raleigh Major(ロケットリーグの国際大会)で見事優勝を果たした。

世界各地から16の強豪チームが参加し、総額約5,600万円(35万1,000ドル)の賞金と世界大会出場に向けた重要なポイントを争った注目の大会である。

決勝でディグニタスに勝利し優勝

決勝戦では、ヨーロッパの強豪ディグニタスと対戦。チーム・ファルコンズは、シリーズスコア4対1で勝利し、見事優勝をつかんだ。

大会の最優秀選手(MVP)には、ファルコンズに所属する10代の若手選手「キリールズ」ことヤジード・アブドラ・バカシュウィンが選ばれた。

開幕戦では黒星スタートだったものの、そこから4連勝を重ねての逆転劇となった。

延長戦を制して勝ち上がる展開に

ファルコンズは、プレーオフ準々決勝でディグニタスにストレート勝ち。準決勝ではNRGと接戦を繰り広げ、延長戦を含む2試合を制して勝ち進んだ。

決勝戦でも延長戦の勝利が光り、最終試合では4対3の接戦を制して優勝を決めた。大会を通じて見せた集中力と粘り強さが、チームの成長を物語っている。

優勝したファルコンズは、約1,630万円(10万2,000ドル)と世界大会出場に関わるランキングポイント36点を獲得。準優勝のディグニタスは、約820万円(5万1,000ドル)と24点を手にした。

ファルコンズは、2025年5月に開催された国際大会「BLASTライバルズスプリング」でも準決勝に進出しており、その経験が今回の結果に大きく貢献したとみられる。

チーム・ファルコンズとは?

チーム・ファルコンズは、2017年に設立されたサウジアラビアのeスポーツチーム。

これまでにG2 EsportsやHEROIC(ヒロイック)などの有名チームからスター選手を次々と迎え入れ、「スーパーチーム」として注目を集めている。

2025年に入ってからは、NiKoやm0NESYといった実力派選手を獲得し、戦力をさらに強化。今回の優勝は、そうした積極的なチームづくりの成果といえる。

まとめ

国際大会での初優勝を果たしたチーム・ファルコンズは、粘り強いプレイと着実な補強で結果を出しつつある。

開幕黒星からの逆転劇や延長戦での勝利、そして若手MVPの活躍など、今大会はファルコンズの現在地と今後の可能性を強く印象づける内容となった。

2025年シーズンのロケットリーグ・シーンにおいて、ファルコンズがさらなる飛躍を見せるのか、引き続き注目が集まる。

  • チーム・ファルコンズが賞金約1,630万円の国際大会で初優勝
  • 延長戦を含む接戦を制し、ランキングポイント36点を獲得
  • 積極補強と5月大会での経験が勝利につながった
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