欧州を拠点とする人気eスポーツチーム「G2 Esports」が、新たに「G2 Football Club」を立ち上げ、伝統的なスポーツ分野に本格参入することが明らかとなった。
この新チームは、スペイン発祥のセミプロサッカーリーグ「Kings League」のドイツ部門に参加することが決定しており、同リーグが2024年に初の国際展開を進める中での注目の動きである。
G2 Esportsは公式Xにて、クラブのロゴや方針を公開しており、既にチームビルディングも始動。
eスポーツ界からリアルスポーツ界へと活動を広げることで、ブランドの新たな価値創出を目指す。
G2 Esportsとはどんな組織か?
G2 Esportsは2014年にスペインで設立され、現在はドイツのベルリンを拠点に活動している世界的なeスポーツチームである。

『League of Legends』『Valorant』『CS2』などの主要タイトルで多数の世界大会に出場・優勝してきた実績を持ち、世界的な知名度を誇る。
その魅力は競技力だけでなく、選手のSNS発信力やエンタメ性の高さにもある。
これまでもファッションブランドとのコラボや動画コンテンツ制作などを通じて、eスポーツの枠を超えたブランディング戦略を展開してきた。
サッカー界への進出で何が変わる?
G2 Football Clubの設立は、eスポーツと伝統的スポーツの融合を象徴する一手といえる。

Kings Leagueは、元サッカー選手ジェラール・ピケ氏が創設したことで知られ、エンタメ性の高いルールやインフルエンサー選手の起用など、若年層を中心に支持を集めている。
このリーグに参戦することで、G2はリアルスポーツファンとの接点を強化し、より多層的なブランドとしての立ち位置を確立することが狙いだろう。
また、eスポーツファンにとっても、推しチームの新たな姿を応援するきっかけとなりうる。
G2の日本との関わりと今後の展望
G2 Esportsは過去に日本市場にも関心を示してきた。
2023年には日本のプロゲーマーを起用したグローバルキャンペーンを実施し、日本のアニメカルチャーとの親和性も強調しており、アジア圏での展開を視野に入れた動きが見られる。
今回のG2 Football Clubの設立はあくまで欧州中心の動きではあるが、今後eスポーツとスポーツの融合が加速する中で、日本においても同様のプロジェクトが展開される可能性も否定できない。
エンタメ性、競技性、メディア展開といった複数の軸を持つG2 Esportsの動向は、今後のeスポーツ業界全体にとっても注視すべきものとなりそうだ。
まとめ
・G2 Esportsがドイツで「G2 Football Club」を設立し、Kings League Germanyに参戦
・サッカーとeスポーツの融合により、新たなファン層へのアプローチを狙う
・G2は世界的なeスポーツ組織で、日本との接点もあり今後の展開に期待
・エンタメ性を重視した動きが、今後のeスポーツ業界にも影響を与える可能性あり