2025年夏、サウジアラビアの首都リヤドが再びeスポーツの熱狂に包まれる。
2024年、サウジアラビアのリヤドで世界最大規模のマルチタイトル大会「eスポーツワールドカップ(Esports World Cup:通称EWC)」が初開催され、大きな注目を集めたことは記憶に新しい。
約2か月近くにわたる大会では賞金総額が6000万ドル(約90億円以上)とも報じられ大会の模様はスポーツ配信サービス「DAZN」で無料配信されるなど話題沸騰となった。
その第二回大会の詳細が今、次々と明らかになっている。
eスポーツワールドカップ最新の動向
2025年の大会は7月7日から8月24日まで開催予定で、公式サイトにて3月18日よりウイークリーパスの販売が開始された。

1週間ごとの7つのフェーズに分けられ、各期間それぞれにメインとなるゲームが設定されている。
- Week1:ヴァロラント(VALORANT)
- Week2:リーグオブレジェンド(League of Legends)
- Week3:コールオブデューティ:ブラックオプス6(Call of Duty: Black Ops 6)
- Week4:オーバーウォッチ2(Overwatch 2)
- Week5:EAスポーツ FC25(EA Sports FC25)
- week6:ロケットリーグ(Rocket League)
- Week7:カウンターストライク2(Counter Strike2)
その他のゲーム詳細も順次発表されていくはずだ。
チェスの初参入
また鉄拳8の正式採用がアナウンスされるなど、他にも注目のタイトルが目白押し。
ただそんな中やはり特筆すべきは、伝統的なボードゲームであるチェスが初めてeスポーツの主要大会に組み込まれることだろう。
チェスは2025年7月31日から8月3日にかけて開催され、総額150万ドルの賞金が用意されることが決定済み。
世界的なトッププレイヤーであるマグヌス・カールセン氏やヒカル・ナカムラ氏も参加予定となっている。
チェスはインターネットの普及とともに人気が上昇しており、またNetflix ドラマ「クイーンズ・ギャンビット」などの作品の公開も後押しとなっている。
今後、eスポーツとしてより発展していくであろうし、オンラインカジノでのチェス人気の高まりが期待されるなど、その影響は広がっていくだろう。
サウジアラビアのeスポーツ戦略
サウジアラビアは近年、eスポーツ分野への投資を積極的に行っており、EWCの開催もその一環。

先日は残念ながら2027年への延期が発表されてしまったがeスポーツのオリンピックが開催されるなど、同国はリヤドをeスポーツの中心地とすることを目指し、大規模な大会の誘致をすすめている。
熱砂の砂漠を舞台に、今後もeスポーツの熱い戦いが繰り広げられていくだろう。